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いより、澄久、詠朔は同い年の小学五年生、珠嘉は高校一年でまだまだお子様な三人の遊びに付き合ってあげている
永富、乙藤家は古い家を壊してその場に家を立て直して洋風なものに変えたけど、弓波家は家の一部をリフォームして古き良き日本家屋のままで、この家で隠れんぼをするのが三人のブームだった
「僕はこの後用事があるので一度だけですよ、隠れる時間は五分、30分以内に全員見つければ鬼の勝ち、地下やおば様おじ様の部屋は立ち入り禁止、敷地内であれば外に隠れても大丈夫、このルールでいいですね?」
珠嘉が確認するように聞けば三人はハーイと元気に手を挙げて返事をする
よろしい、と珠嘉は微笑むけど、弟のいよりが不満そうに辺りをキョロキョロしたのでどうしたのか尋ねる
「静彦お兄ちゃんは?ぼく、静彦お兄ちゃんとも遊びたい!」
静彦というのは弓波家の長男で澄久の兄、今は大学生で一番大人だ
「兄さん外出てるから無理だって、いいじゃん、俺がいるんだから」
それでも不満なのかと澄久がいよりの頬を指でつまんで横に引っ張ったので珠嘉が慌ててその手を下げさせて注意した
それでもいよりが『五人がいい!』とワガママを言って、それが気にくわない澄久がいよりの頬をつねるのを繰り返し珠嘉が困り出したので詠朔は苦笑して二人の間に割って入った
「ほら、早く始めないと珠嘉さんとも遊べなくなるよ?五人で遊ぶのはまた今度にしようよ」
三人に減ってしまうのはもっと嫌なのでいよりはワガママを言うのをやめて大人しくなる、澄久はまた面白くなさそうな顔をしたけどこれ以上引っ張るのはやめてあげた。
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