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それから3分後…澄久は自室へ行き押入れを開けた
するとしまってある布団の上にちょこんといよりが座っていて、いきなり押入れが開けられてびっくりしてるいよりを澄久は呆れた目でみる
「またここ?いよりさぁ、なんで高確率でココ隠れてんの?そりゃ詠朔にもあーいわれるって」
おいで、と手を伸ばすけどいよりは首を横に振ってここから退かないというように枕を抱きしめた
なので澄久は放っておくことはせず中に入っていよりの隣に座ると押入れを閉めた
一緒に隠れてくれることが嬉しかったいよりは真っ暗な中で澄久の腕を掴む
「…ぼく、久ちゃんのお家好きだよ、木の優しい匂いがするし、冬はおこたあるし…でも一人だとちょっと怖い、お化けでそうだから」
大人の目から見れば情緒ある日本家屋でも小さな子供から見ると不気味
年季の入った廊下の軋む音、能面の飾り、柳の樹の葉が風に揺れる音…気心の知れた相手には強気な態度やワガママをいういよりだけどベースは臆病で寂しがりなのでそれらを敏感に感じ取ってしまうのかも知れない
「ならなんでこんなところ隠れてるわけ?矛盾してない?」
幽霊が怖いなら押入れに隠れるなんて選択は間違ってる
密室だし暗いし、幽霊がここから登場するなんて映画ではよくあるパターンなんだから
「…だってここ、久ちゃんの匂いがたくさんするから」
「…、…わっ、変態」
そしてそれ以上に可愛すぎると澄久はいよりを押し倒して、暑いのか汗をかいて湿ってるいよりの首元に顔を埋めた。
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