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両親は昔から珠嘉ばかりを贔屓していよりの事は放ったらかし
多忙なのはわかってるけどちっともいよりのために時間を作ろうとしない
両親がいない授業参観も運動会も誕生日もクリスマスも…いよりが寂しくないようになるべく珠嘉はそばにいたけど弟はいつだってどこか寂しそうだった
「だから僕は早く大人になっていよりにこれ以上寂しい思いをさせない暮らしを……なので、邪魔しないでくださいね、あなたにとっては僕なんて眼中にないと思いますが」
静彦は珠嘉より三つ上の大学生だ、あの三人からしたら珠嘉は大人に見えているけど静彦から見たらそんな珠嘉も子供
静彦はいつも飄々としていてノリが軽く、それが珠嘉から見たら余裕のある人に見えて気にくわない
なによりこんな風にピリついてしまうのは珠嘉も成長していくうちに大人達がつくろう笑顔の下に気づいてしまったから
「そんなことないなーい、しゅかっちはいいライバルだってー!」
「まさか、僕は社交的な性格ではないですし、詠朔君は無害な子供…僕があなたの立場な「えいっ」…何するんですか」
静彦がきゅっと鼻をつまんできたので珠嘉はその手を払って唇を尖らせる、そういう表情をすれば年相応で可愛らしい
「そんな眉間にしわ寄せてたらすーぐふけちゃうぞ!あ、老けたいんだっけ?」
「大人になりたいんです、というか隠れんぼの最中なんで何処かへ行ってください、見つかってしまうじゃないですか」
あと五分逃げ切ったら勝ち、ここまで来たら勝っていよりに褒められたい
静彦はフッと微笑んだあと……小さく溜息をつく
「しゅかっちの短所は人を見る目がないことかなー」
「はい?」
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