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「おっ、やっほやっほーなになにいよりんないてんじゃん!とりあってんの?おにーちゃんもまーぜてっ」
大学からかえってきた静彦も泣いてるいよりを見つけて駆け寄ってくる
いよりが泣いてる事なんてしょっちゅうなので驚きはしない、泣き止ませるために高い高いでもしてやろうと手を伸ばせば澄久にその手をはたき落とされてしまった
弟が兄の手を払う強さじゃないだろうと静彦は赤くなった自分の手を見て苦笑する
泣き疲れて、それでも悲しくて、苦しそうに息をするいよりを澄久は背を撫でて少しでも楽になるように気遣った
生意気な弟も好きな子が相手だとませてなるなぁと静彦はほぉほぉ感心しながら頷く
収集をつけたい詠朔はどうすべきかと考えたけど…いよりの方は疲れに比例して落ち着いて来たらしく、ボソボソと話しはじめた
「お…おに…ぢゃん…けっこん、するって」
「「えっ」」
「……、…え」
「いよりっ…!…」
やっと母との話しがおわった珠嘉は外へ飛び出ていった弟を慌てて追いかけてみれば随分人数が多くて…その中でいよりの顔はぐちゃぐちゃで珠嘉がハンカチを差し出してくれたけどプイッとそっぽを向いて受け取りを拒否する
「やほっ、しゅかっち、結婚すんだって?おめっと!」
「…、親が決めた相手と婚約しただけで、結婚は大学を卒業した後です、いより…そんなところで泣いていたら近所迷惑でしょう、家へ帰りましょう」
珠嘉が手を伸ばして来たけど、いよりはまたそっぽを向いて冷たい態度をとった。
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