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子供じみた態度に珠嘉は困る…以上にチクチクと傷つく
立場的に親が決めた相手と婚約し結婚することは覚悟していた、だから今日その日が来ても珠嘉は落ち着いていた…でもたまたま隣にいたいよりはそうはいかなかった
なんでいよりの前でそんな話をしたんだと珠嘉は言い返したけど母親からしたらいよりがいてもいなくてもどうでもよかったんだろう
「いやっ、お兄ちゃんなんか嫌い!」
「…、…帰りますよ、あとで焼きおにぎりチンしてあげますから」
食べ物で釣ろうとしたけどいよりは『食べない!』と拒絶した
「ぼく久ちゃんの家の子になる!」
「!やった、じゃあ部屋は俺の隣な」
「…あなたの弟が僕達の兄弟仲を引き裂こうとしてくるんですけど、嫌がらせですか?」
「もーしゅかっちー!許婚に逃げらんないよーにね!」
「あの、すごく注目浴びてます」
澄久はいよりを連れて帰ろうとしたけど珠嘉が強引にいよりを抱き上げて家へ帰ってしまった
家へ連れ帰った後も珠嘉はいよりの機嫌を直そうとアレコレして気を引こうとしたけどいよりはビェンビェン泣いたりギャンギャン喚いたりと許す気配を見せない
「もう!お兄ちゃん話しかけてこないで!お兄ちゃん、ぼくが嫌いだから結婚して出て行くんでしょ!」
「僕はいよりを叱ることはあっても嫌ったことは一度もないと思いますが?」
我儘で落ち着きがないいよりを珠嘉は呆れることは何度もあっても嫌った事なんてない、なのでそこはしっかり否定しておく。
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