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そんな兄の冷静の態度がお子ちゃまないよりは気にくわない
あとを追いかければ嫌がられるから逆に立ち止まってみたらそれも怒られる、機嫌を損ねた子供の相手は本当に面倒くさい
(…あと三十分もすれば疲れて寝て…起きたら落ち着いてるでしょう)
「泣いて喚いて…お腹空いてませんか?」
「うるさいってば!だいっきらい!」
いよりはリビングのソファにおいてあるクッションを掴んで珠嘉に投げつけた
それは珠嘉の足に当たったけどふかふかのクッションだし勢いもなかったのでもちろん痛みはない
ただタイミングが悪いことに庭に出ていた母がリビングに戻ってきて、いよりの珠嘉に対する横暴な態度をバッチリとみてしまった
しまったと珠嘉がいよりを引き寄せる前に鬼の形相で近づいてきた母がいよりの頰を容赦ない力で平手打ちした
乾いた音が室内に響き、打たれた勢いでいよりは尻餅をつく
「……、…ッ!」
いよりの頰は真っ赤に腫れ、珠嘉は呆然としているいよりを立たせて自分の背後に隠す
「何珠嘉さんを困らせてるんですか!本当にあなた周りに迷惑をかけることしかできないんですね!早く謝りなさい」
「っ、いよりは…、…」
くいっ、といよりに服を引っ張られて振り返れば眉を下げたいよりがぶるぶる震えながら珠嘉を見上げていた
「ごめんなさいお兄ちゃん…ごめんなさい」
「いより……あ、待って……母様!いよりを傷つけるような言い方はやめてください!」
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