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(幸せな結婚…ですか)
そんなことは夢のまた夢
相手の女性だってそんなもの諦めてるに違いない
ただ珠嘉は自分の元へ嫁ぎに来てくれる女性のことは大切にしようと昔から決めている
親に決められて自分のところへ仕方なしに来るしかない女性を少しでも幸せにしてあげたい
「いよりはしてくださいね、自分の好きな人と…幸せな結婚を」
「…うんっ」
いよりまでは利用されないように、やっぱり早く大人にならなければと珠嘉は改めて思った……ら、グゥと小さくいよりのお腹が鳴った
「…焼きおにぎりチンしてあげましょうか?」
「!…こんな時間に食べていいの?怒られない?」
食べたい、と顔に書いてあるのにいよりは珠嘉に確認を取ってくる
隠れんぼの時もそうだけどいよりは答えや考えを他人任せにしようとしてくる時がある、一応自分なりの答えは持ってるけど昔からことごとくその答えが間違っていたり正しかったとしても力不足で達成できず親に失望されてきて自信をなくしてしまっているせいだ
「食べたくないんですか?」
「…一個なら怒られない?…歯磨きちゃんとしたらいい?」
いつか大きな事を決断しなければいけない時、自分で正しい答えを導き出せるように…
(自信を持って…自分の意思を曲げない、そんな強い子に育って欲しい)
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