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「珠嘉さん元気?もうすぐ結婚するんだよな…あの…なんだっけ、珠嘉さんより三つ上の…」
「和子ちゃん!うん、もうすぐだよ、この間お部屋の準備してた、僕ー今度一緒に部屋のカーテン選びに行くんだ」
珠嘉が結婚して誰かのものになるのは寂しいけど実家で暮らすようだし相手の和子はお淑やかで笑顔が優しい可愛い女性だった
初対面の席で和子は珠嘉を見て話をして、この人と結婚できるなんてと嬉し泣きして珠嘉をびっくりさせた
和子も珠嘉と同じく好きな人との結婚は諦めていて、どうせずっと年上で傲慢なおじさんに嫁ぐんだと思っていたところ年下で礼儀正しい美青年の珠嘉のような人がきて夢かと思ったらしい
自分を気に入ってもらえたことに珠嘉はホッとして、なにより和子はいよりを可愛がってくれたことが珠嘉は嬉しかった
兄を取る女だと警戒するいより相手に和子は気を悪くすることなく接してくれた
何度か家に泊まりに来るうちにいよりに対する両親の態度に疑問を抱き、珠嘉がいよりを心配する気持ちも理解してくれた
そんなこともあり二人の仲は良好
もちろん両親は和子の家柄やスペックで選んだので二人の気が合ったのは奇跡だ
「…僕も早く久ちゃんと結婚したいなぁ」
「俺も、他の奴に目移りしたら許さないからな」
そんなのありえないといよりが言い切って微笑めば、澄久はだよなといって笑いかえす。
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