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いよりは今、机に向かっていて真っ白のノートを眺めている
(冬休みの宿題がおわんない…)
夕食を食べおわってから机に向かいすでに三時間ほど経過したけど進行状況はいいとは言えない
澄久と遊んだ時に手伝ってもらおうと思っていてもゲームに熱中したりエッチな流れになって時間がなくなってしまう
詠朔は三人の中で一番頭が良くて人に勉強を教えるのも上手、けど滅多に遊べないのに勉強で時間を取るのはもったいない
こういう時は珠嘉に頼るのが一番だけど結婚の日も迫っていて家にいないことが多い、暇な小戸森はバカだ。
(作文苦手…数字見てたら頭痛くなってくる…英語なんて…僕、日本語もよくわかんないのに)
どれから手をつけていいかわからない、誰かに計画表を作って欲しい、その通りに進められる自信は全くないけど
(久ちゃんはもう宿題おわったかな…あっちは僕のとこより多かったしなー)
澄久と詠朔は有名な中高一貫の進学校に通ってるけどいよりは近くの公立高校に通っている
二人が通う学校はいよりの学力じゃついていけない、金を積めば入学することもできるけど両親がいよりのためにそんな大金を用意することはない
ちなみに珠嘉と静彦、ついでに小戸森もそこに通っていて、小戸森はスポーツ推薦で入学したけど二年生の時に足を怪我して別の高校へ移っていたりする
(二人からしたらこんなのすごく簡単に解けちゃうんだろうなぁー昔から塾とか家庭教師とか…まぁ、僕は勉強苦手だからちっとも羨ましくなかったけど……ううん、そんなバカだからお母さんにもお父さんにも見放されちゃったんだ…はぁ……久ちゃんに会いたいなぁ)
「…あ」
外から聞き慣れた車の音がして廊下に出て窓から外を見れば珠嘉が帰ってきた
「お兄ちゃんっ」
ナイスタイミングだといよりはうきうきと兄を出迎えにいったが…
玄関で抱き合っている兄と小戸森の姿を見てつい隠れてしまう。
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