アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
.
-
翌朝、静彦に話を聞いた澄久は乙藤家にやってきた
「久ちゃん、いらっしゃい!」
「いより…」
少し顔色が良くなってるいよりに澄久はホッと息を吐くが…すぐに表情をかたくしていよりの肩を両手で掴む
いよりの体はまともに食事をしなかったために以前より細く、強く掴まれたこともあり痛みでぎゅっと目を閉じられる
「あ…ごめん、いより…けど…手術受けるって聞いて」
「!うんっ、痛いの怖いけど…これで久ちゃんとの子供が産めるよ」
頑張ろうねと照れ笑いされて、澄久はドキッと胸が高鳴ったけどすぐに気まずそうに唇を噛み……何も知らずにニコニコと笑っているいよりを抱きしめた
その後ろから作り物の笑顔を貼り付けてこっちへやってくる瑶実と目があい、澄久はいよりから離れてお辞儀をする
「おはようございます澄久さん、中にどうぞ」
「…いえ…もう学校へ行くので……、…あの、おばさん、俺は…」
澄久は瑶実が苦手だ、子供相手にでもよく言えば丁寧で悪く言えば距離を取るような言葉使いは珠嘉も同じだったけど瑶実のものは感情が込められていなく淡々としすぎている
珠嘉もいよりも瑶実似だけど瑶実は口角は上がっていても目が笑っていない、なにより珠嘉ばかりを可愛がっていよりを放ったらかしてたくせに今は都合よく利用してるのが許せない
「…、…弓波の家は澄久さんが継がれるのですか?」
「っ……いえ、兄が…」
「…?お母さん?久ちゃん?どうしたの?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
37 / 196