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「こんにちは瑶実さん、いより君いますか?」
「こんにちは詠朔さん、上がってください」
学校帰りの詠朔がいよりの部屋に入ると想像通り焦燥しているいよりがいて、詠朔をみると駆け寄って来て腕を掴まれる
言いたい事はわかってる、いよりは澄久が好きなのに別の人のものにならないといけない事に納得がいっていない
「詠ちゃん、詠ちゃん、どうしよう!」
「落ち着いていより、ゆっくり話そう」
ね?と詠朔が微笑めばいよりはこくっと頷いて、二人は横並びでソファに座った
詠朔は昔から頭が良くて思考も大人びている、詠朔ならこれからの事でいい考えが浮かぶはずだと不安げながらも期待の眼差しでいよりが見てくる
「あのさ僕…詠ちゃんか静彦お兄ちゃんと子供作らなきゃいけないんだって言われた、でも僕は久ちゃんとの子供が欲しい、昔から約束してたんだよ」
ストレートに言ってきたなと詠朔は苦笑する
澄久とはまだゆっくり話せてないけど学校ですれ違うたびにピリピリした空気を放たれている、これは一緒に住んでいる静彦は気まずいだろうなと同情もしている
「ごめん詠ちゃん…詠ちゃんもあんな話びっくりしてるよね、僕と子供作るのなんてしたくないでしょ?もし詠ちゃんとできちゃったら結婚もするんだよ?嫌だよね?」
「……僕は……嫌じゃないよ、いよりと家族になる事」
想像と違う答えにいよりが首を傾げれば詠朔はそっといよりの手を握ってきた。
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