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翌朝いよりが目を覚ますと先に起きていた澄久がベッドに腰掛けていよりの頭を撫でていた
こんなに気持ちいい目覚めは久しぶりだといよりは体を起こして澄久の頰にキスをする
「おはよー久ちゃんーおなかすいたー」
「そろそろ起きると思ってルームサービス頼んだ、適当に入ったホテルだけど朝食結構美味しそうだった…あ、きたみたいだな」
いよりはわーいわーいとベッドの上で跳ねる
とりあえず食欲はあるみたいでよかったと澄久が部屋のドアを開ければ…立っていたのは瑶実と艶乃、その後ろには屈強な男が三人控えている
「っ…あ…「いよりちゃん、どこですか」…っ!」
待って、と止めようとしたけど艶乃に腕を掴まれ閉じた扇子でおでこを軽く小突かれた
「連れ帰られるのがわかっていた逃避行は楽しかったぁ?」
「…、…」
なんで邪魔をするんだと怒鳴ろうとしたけど、奥の方からパシンッと乾いた音といよりの悲鳴が聞こえ、澄久は艶乃の手から逃れるといよりの元へ駆け寄って庇うように抱き寄せた
「ごめんなさいっ!お母さんっ、ごめんなさいっ!」
平手打ちされて真っ赤になった頰をおさえたいよりは瑶実に必死に謝る
大切な手術を控えた前日に家出するなんて…とんだ裏切だと瑶実がまた手をあげようとしたので澄久はいよりを必死に隠したけど、その手は振り下ろされる前に艶乃に止められた。
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