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「いよりちゃんは食事中です…五分で帰してくださいね」
「!ちゃんともどってくるっ」
いよりは走って家から出ると門の前にいた澄久に飛びついた
澄久はしっかりといよりを抱きしめると、自分に頬ずりしてくるいよりが思った以上に元気で安堵した
「ごめん、すぐに様子見に来れなくて…すごく会いたかった」
「僕も…ずっと久ちゃんのこと考えてたんだっ、やっと会えたー…うれしいっ」
久ちゃんのにおい、久ちゃんのぬくもりだと擦り寄るいよりの体を澄久は探るように触れる
この体はもう澄久が知るものとは変えられてしまった…
ただ久しぶりに会えたのに暗い話はしたくなくて、二人は避けるように学校の話をはじめる
「…制服とどいたんだー、一緒のクラスになれるかわかんないけどお昼は絶対一緒に食べようよ」
「へぇ、制服姿みるの楽しみ、教室だと騒がしいしゆっくり食事できる場所探しとくよ」
「詠ちゃんとは別のクラス?そういえば二人とあんまり学校の話したことなかったね」
「いよりと違う学校だから自然とな…あ、うち男子校だから気をつけろよ」
「大丈夫大丈夫、僕が危ないときは久ちゃんがきっと助けてくれるから」
もちろん、とは頷けない
いつだっていよりを守るつもりだったのに…この間簡単に引き剥がされて、無力さを痛感した
「……もうもどらないと、久ちゃん、きてくれてありがとう…ちょっとだけでも会えて嬉しかったっ」
「うん…、…俺も会えてよかった」
どちらともなくキスをして、短い時間だったけど互いに愛を感じながら二人は離れた。
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