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「おいやめろ、いよりは褒められるとすぐ調子にのるから、それにこう見えて我儘だから俺くらいしか付き合いきれないし」
案の定いよりはテヘヘと照れながら微笑んでいる
いよりは自分が可愛いことは理解している(だって珠嘉に似てるんだから)、けど両親に愛された記憶がないため他人からちょっと優しくされると喜んでしまう、なのでよく知らない人について行って困らせたものだ
「僕もいるよ、いより、僕にも撮らせて」
この学校には澄久がいて詠朔は同じクラスにいる、みんなは『可愛い』と言ってチヤホヤしてくれるのでいよりはすっかり学校に馴染んでいた
授業中は半分夢の中で、質問に当てられたら詠朔に助けを求めていたけど
帰りのホームルームが終わるとクラスメイト達がこぞっていよりに話しかけてくる
「帰りにパンケーキ食べに行こうよ!」
「いや、パフェの店が…」
「うちに夕食を…」
「ごめんねみんな、今から校内を案内するからまた誘ってあげて」
わたわたしてるいよりの肩を抱き寄せて詠朔が謝るとクラスメイト達は顔を見合わせて『じゃあまた』と言って帰って行く
詠朔は眉目秀麗で文武両道、一年生の頃から生徒会に入っていて次期生徒会長に選ばれるのが確定してるほどの人望がある
そしていより以外に優しくする気のない澄久と違って誰にでも優しくてモテる
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