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「ってことで行こうかいより、帰りはうちの車で送るよ」
「うんっ!」
校内は広くて、とりあえず詠朔は授業でつかう場所を案内して行く…美術室、音楽室、体育館にパソコン室…どこも部活動で賑わっていて、二人が並んで歩いているとお似合いだと囃し立てられた
「僕の恋人って久ちゃんなのになぁー、あっ、詠ちゃん詠ちゃん、みてみて馬がいる!あそこ連れてってー?僕も馬乗りたい!」
「馬術部だね……、……なんだか…いよりが僕の後をついてきてくれるの久しぶりだね、もうずっと久ちゃん久ちゃんだから」
そう?といよりは首をかしげる
けど言われてみれば小さい頃は詠朔にばかり付いて回っていたかもしれない、詠朔は昔からお願いすれば何だっていうことを聞いてくれたので甘えやすかった
「あーだって詠ちゃんお家の用事とか習い事であんまり遊べなくなったから…」
家に呼びに言っても『詠朔ちゃんはご用事なのっ』とルリ華に言われて拗ねたことは数えきれない
「そうだね……また一番に頼ってもらえるように頑張るよ…あ、馬術部は友人が部員だから頼んでみようか、僕もたまに乗せてもらうんだ」
「やたぁっ!僕ー馬に乗ったことないんだー!詠ちゃんは白いお馬さん似合いそうだねーっ」
小さな体にしては力強く引っ張ってきて、詠朔は『わかったわかった』とはにかんで歩いた。
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