アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
.
-
(みんな珠嘉さんといより君は外見は似ていても中身は全く違うというけど、こういうところはそっくりね)
珠嘉は和子とデートをしてる時でもよく女性に声をかけられていた…だけではなく、女の和子を差し置いて男性からもアプローチされていた
ただ珠嘉はそのアプローチには気づけず相手はトボトボと去って行っていた……さすがにいよりほど危うくはなかったけど、もう少し警戒して欲しかった…が、アプローチしてくる人の気持ちもわからないでもない、和子だってたまにうっとり見ほれてしまって珠嘉に不思議がられてる事が多かったから
「でも本当によかった…もう会えないと思ってたんだ…お兄ちゃんのこと…すごく悲しんでたから、僕にはもう会いに来てくれないかなって」
和子は珠嘉の弟だからいよりと出会った、珠嘉がいないんだからもう和子が家に来る意味はないから…
そう言われた和子は寂しそうな顔をして…よしよしといよりの頭を撫でた
「そんな…私ね、いより君のことも大好きよ?珠嘉さんがいてもいなくても…その気持ちはかわらない、けど私もやっと気持ちが落ち着いて来たところで…今までいより君を励ます余裕もなかったの……近々会いに行く予定だったけど…そうね……今日会えて、本当に良かったわ」
その言葉にも笑顔にも偽りはなくて、いよりは嬉しそうに目を細める
いよりは前の学校は共学で、男友達より女友達の方がずっと多かった
『可愛い!可愛い!』と女の子にいつも囲まれてお菓子をもらったり髪をいじられたりお化粧をされたり…おもちゃにされていた
ちょんまげにリボンをつけて帰って来た時は澄久に笑われてしまった
なのでいよりは意外にも女の子と話すのは苦手じゃない
目的地は意外にもすぐ近くだったらしく車はすぐに駐車場に停まった、近道とは逆の方向だったのでいよりは首を傾げたけどすぐに澄久の気に入りそうなお菓子を選ぶことに意識を持っていかれた
二人は楽しくお菓子を選んで、帰りは和子が家まで送ってくれることになった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
58 / 196