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「ごめんいより!初めてなんて思わなかったんだ!てっきりとっくに済ませてるかと……本当にごめん、嫌いにならないでっ」
静彦の腰にしがみついてしくしくとすすり泣くいよりの肩を詠朔が優しく揺する
「オレもあいつのことだからとっくに食ってるかと…あいつ結構ヘタレ…っていうかいよりんのこと大切にしてるんだなー」
今の感じで拒まれたら手は出しにくそうだ
ヤル気満々でここにきた詠朔もすっかりいよりを抱く気を無くしている…が、謝り続けるその顔はどことなく嬉しそうだ
「どーする詠朔ー、別の日に改めよっか、なんかオレもびっくりしちゃったし」
「そうですね、いよりは今日のこと知らなかったみたいですし…いより…僕のこと嫌いになってない?今日はもう帰るから…」
しばらくすねていたいよりだったけど詠朔が根気よく機嫌をとるとようやく体を起こして詠朔に渡されるままに服を着込んでいく
「もう怒ってない?」
「…月曜日のお昼に食堂のとろとろプリン買ってよね、いつもすぐ売り切れちゃうやつ」
絶対買うよと詠朔は何度も頷いていよりの手を握る
「あー食堂のおばちゃんが昼に限定四つで売ってる手作りのやつなーアレまだ売ってんだーうまいよなー」
食堂は三年生の教室が一番近く、下級生は上級生に目をつけられるのが怖いので参加権はないようなもの
ちなみに静彦は頼むまでもなく手に入れた子からプレゼントされてたのでほぼ毎日のように食べていたけどそれでも飽きないくらい美味しいプリンだった。
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