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静彦はやれやれと呆れた後に自分の横を通り過ぎていこうとする澄久の肩を抱いて止めた
二人はずっと話してなかったけどそろそろ静彦の方が限界だ
澄久は鬱陶しそうにその腕を払おうとするけどしっかり抱かれていてビクともしない
「なぁー澄久ー怒ってるよなー?でも兄ちゃんにとってお前は可愛い可愛い弟なんだよー無視されたらさーみーしーいー!」
「……嫌われるようなことしてる自覚あるんだから放っておけばいいだろ…未成年に手出したおっさんが」
まだ二十代半ばだと静彦は澄久の首を軽く絞める
「それに合意の上だしーオレ無理矢理なんて趣味ないしっ!ってか一応いよりんのこと好きなんだなーこの頃二人の距離感微妙だから別れたのかと思った」
はぁ?とうざったそうに睨まれたので笑いながら謝っておく
けどそう疑われても仕方ないのは澄久もわかってる
「でもそれなら素っ気ない態度とってないでいよりんに明るく話しかけるかそばにいてやるくらいしてやれよー、この間の件で一番傷ついたのはいよりんだろ、いよりんはお前に嫌われたんだって落ち込んでて可哀想じゃん!」
「……」
いつまでもいよりを避けてるわけにもいかない
けどなんて声をかけていいかわからなくて日が経ってしまった
こんな意気地のない自分なんていよりに捨てられて当然なのに…兄の言う通り、このままじゃさらにいよりを傷つけていくだけだ
というかずっとこんな距離感なんて耐えられない、いよりが足りない。
といっても家へは行けない、完全に瑶実からは嫌われてしまっていて敷居をまたぐ事は許されていないからだ
学校ではそばに詠朔がいる
いよりに手を出されたことが相当頭にきてるらしく少しでもいよりに近づこうとしたらすごまれてしまう
(とにかく…どうにかしていよりと話をしないとな)
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