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「…いより…ごめん…今まで避けてて、俺がもっと大人だったら側にいて力になれかもしれないのに」
「…ううん、寂しかったけど…僕も余裕なかったし…それに……僕は…」
もう二人に抱かれてしまっていて、澄久に愛される資格がない
澄久ももう知ってるだろうから合わせる顔がなかった
顔をうつむかせて目をそらすと、澄久はそんないよりを抱きしめた
もう触れてもらうことなんてできないと思っていたのにこんなに強く抱きしめてもらえるなんてといよりは動揺を隠せない
「僕…ぼく、久ちゃんが一番好き…久ちゃんとの子供がほしいのにっ」
「まもれなくてごめん!俺は俺が本当に情けない…」
首を横に振ったあとでいよりは澄久の首筋に頰をすり寄せる
久しぶりに好きな人と触れ合えて今まで不安だった分の気が緩んだのか人に見られるかもしれないのにいよりは離れずにずっと密着している
いよりの柔らかな頰にふっくらした唇が肌に触れて…澄久の方もずっといよりのことをおもってただけあって平静ではいられない
かといって今発情するほど空気が読めないわけじゃない
「いより…ちょっとはなれ……いより?どうした?」
「っ…ごめんね…へーき」
離れればいよりの表情がよく見えて…眉を寄せてどこか苦しそうなので澄久は顔を覗き込む
いよりは『大丈夫』『平気』と言ってさっきまで密着していたのに急に距離を取り出した
だから澄久はいよりの腕を引いてもう一度目を合わせればあからさまに気まずそうに目をそらされる
「どうした?どこかいたいのか?」
「……」
ゆっくりと視線をずらし…下半身へおりたときにいよりは分かりやすく動揺した
なんでそんな場所がと澄久は不思議におもい、辺りを見渡してしかくのおおい大木のそばへ連れて行く。
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