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「なんだよコレ!外せないのかよ…誰が鍵持ってるんだ?」
好きな人がこんなに恥ずかしい目にあって黙ってられるわけもなく澄久は我慢できず怒りをあらわにした
自分が悪いことはわかってるけどいよりが辛い目にあうのは許せない、けどいよりの方はこれをつけると決めてから諦めてるらしく澄久をなだめるように健気に抱きしめてくれる
「……鍵、どこにあんの?」
「…お母さんと詠ちゃんと静彦お兄ちゃんと…あと僕を診てくれてる医者が…ほら、僕は未成年でこの手術うけてるから、他より体に負担が出るかもって専門の先生の病院で定期検診受けてるんだ」
この間、澄久との騒動で避妊薬を持ってきたのもその医者だということは黙っておいた
澄久は静彦がそんなことをしているなんて知らなくて悔しそうに唇を噛む
そしていよりが常に詠朔から離れない理由もわかった、一人の時にもよおしたら大変だしこんなものをつけたまま一人で行動するのは不安だからだ
「久ちゃん、久ちゃん、僕のこと嫌いにならないで!好きでいて…キスして…キスならいいよね?キスじゃ赤ちゃんはできないし……でも僕はやっぱり…」
澄久以外との子供を孕む覚悟はまだない。
ーーーー…
詠朔は騒動の起きてる音楽室に来たけどそこには誰もいなくて静まり返っていた、どういうことだと振り返れば自分を呼びに来た男はいなくなっている。
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