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澄久の相談
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この日詠朔の部屋には澄久が来ていた
いよりと接触してから近々来るだろうとは思ってたので詠朔は驚くことなく部屋に招き入れた
色々言いたいことがありそうなのは顔を見てわかるけど、やらかしたこともあって澄久のわりに態度は遠慮がちだ
詠朔は澄久と向かい合うようにソファにふわり、お手伝いさんが用意してくれた紅茶を一口すする
「澄久とゆっくり話すの久しぶりだね、あの時はいよりのことを思ってきついことを言ったけど僕は澄久の事だって大切なんだ、だから会いに来てくれて嬉しいよ」
にこ、と微笑む詠朔の笑みはよく知るものだけど座敷牢で言われた事はずっと頭から離れない
たしかにいよりのことを傷つけて守れなかったのはたしか…いよりのためを思えば離れる選択の方が正しいのかもしれない
「あのさ、いよりのことなんだけど」
「うん、いより…いよりはさ、うまくやってるよ…安心してよ、僕も静彦さんもいよりに負担かかるような抱き方はしてないよ、いよりの体が大切だし、嫌われたくもないし、どうせなら気持ちよくなって欲しいから」
嫌味の一つや二つ言われることは覚悟して来たけどやっぱりきつい
詠朔から目をそらせば視界にベッドがうつり…あの場所で二人が抱き合ってる姿が思い浮かんで苦痛に表情を歪めればそれに気づいた詠朔が苦笑する
「そのベッドで抱いたことはないよ、母さんが張り切って空き部屋に専用の部屋を作ってくれたんだ、乙女チックで僕の趣味じゃないけどいよりは結構気に入ってるみたい」
話すほどに澄久の顔色が曇って行く
澄久はいよりの話をしに来たんだから自然といよりの話ばかりになるけど空気がおもい。
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