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「なんで!僕のこと誘ってくれなかったの!」
「いやーその頃のしゅかっちで小学三年くらいだからいよりんもっとちっちゃかったからなー、さすがに子供だけの遊びに幼児連れまわすのは責任感がなー」
そのぶん今日たくさん遊んであげるからと乱暴に頭を撫でてあげれば体調が優れないこともあってかペシッと払われた
するとその反応が気に入ったのか静彦が嬉しそうに笑ったのでからかわれたと感じたいよりは唇を尖らせる
「というかお兄ちゃんよく静彦お兄ちゃんとここにきたね」
珠嘉が静彦と仲良くしてるところなんて記憶にない、静彦はいつも珠嘉に絡みに行っていたけど珠嘉は眉間にしわを寄せて迷惑そうにしていた
聞いたことはないけど珠嘉は静彦が嫌いなんだといよりはずっと思っている
「ははっ、しゅかっちが小さい時はめちゃ仲良しだったよ!お兄ちゃんお兄ちゃんって後ろついて歩いてきて腰に抱きついてくれたりしてたからなっ!!」
「本人目の前にいないからって話盛ってない?呪われるよ?」
「もってないもってない!」
どうだか、といよりに疑いの目で見られる
けどそう思われても仕方ない、珠嘉は自分が成長していくほどに兄として弟を守りたい意思が強くなっていき、そのためには両親に認められる乙藤家の人間になることが必要で永富家や弓波家は珠嘉にとって仲良くしていい相手じゃなくなっていった、楽しく遊園地へ遊びにいっていたのにその数日後突然お兄ちゃんと呼ばれることはなくなり距離を取られて敵視されていた
「ってかさ、いよりんはそれこそ昔はえーちゃんえーちゃんだったじゃん?なんで澄久に変えたわけ?澄久もそこそこだけど詠朔の方が美形じゃん、中身も詠朔の方が出来いいしーオレには劣るけど」
はたからみたらいよりはお姫様で詠朔は我儘なお姫様に振り回される王子様のようだったのにいつの間にかいよりの隣には澄久がいて詠朔はいよりの王子様じゃなくなっていた。
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