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それからいよりは何度もジェットコースターにのり、お化け屋敷に並んだけど直前でいよりが入りたくないと逃げ出したり静彦が女の子に逆ナンされたりと忙しかったけど夜になってパレードを見てるいよりはご機嫌で静彦の腕を掴んでぴょこぴょこ跳ねている
どうやら人が多くてパレードがよく見えないらしい
「静彦お兄ちゃんおんぶしてよ」
「いいよーお兄さんは背も鼻も高いかんね!」
いよりは屈んでくれた静彦の背中に飛び乗ると視界が広がって満足したのか静彦の肩に顎を乗せてじっくりパレードを眺める
軽快な音楽に合わせてキャラクター達がくるくるとダンスを踊りながら行進して夢のような演出もあり、いよりはそれに合わせてぷらぷらと足を揺らす
パレードを見てこんなにはしゃぐなんていよりはまだまだお子ちゃまだ
こんなお子ちゃまに手を出してるなんて…今更ながらチクチクと良心を痛めながらも静彦はしっかりいよりを背負った
「お土産かってからホテルいくー、あっ、大きいぬいぐるみ買ってよ」
「いーぞーいっちばんおおきくて可愛い顔してるやつ買っていこうな!」
楽しく遊んで過ごしたからホテルへ行くのは嫌がられる可能性もあったけどいよりの方から切り出してくれたのはたすかった、ちなみにいよりはほとんどお小遣いがないのでいよりが自分用に欲しがったものは静彦が貢いだ
いよりは物をくれる人に懐くちょろい子なので貢がせてくれてありがとうと言いたいくらいだ
ホテルはいよりに喜んでもらうために可愛い部屋を選んだのが良かったのか、荷物を下ろすと疲れてるのも忘れてちょこちょこ捜索している。
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