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ーー……
「あれ、澄久?」
「詠朔…もしかしてお前もいよりに呼ばれたのか?」
乙藤家の前で二人がばったり鉢合わせる
実は先ほどいよりから『ねぇねぇ、見せたいものがあるからすぐに家に来て』と電話がかかって来た
その声色は弾んでいて、いよりに何かいいことがあったのかと二人とも言われた通りにすぐに乙藤家に向かっている最中だ
「…いよりさー…スマホ欲しくならないのかな、持って欲しくないか?」
「一度も持ったことがないから不便に感じないんだろうね」
今欲しがったところでこそこそと澄久と連絡しあって会うリスクがあるので買ってもらえなさそうだけど、と詠朔は心の中で付け足す
「あ!久ちゃん詠ちゃん!おそいっ!」
玄関の前にいたいよりは二人がやって来ると走ってきて二人の手を掴んでぐいぐいと引っ張る
戸惑う二人をいよりは自室より広い客間へ連れて行くと…
「みてみて!マトだよ!僕の付き人なんだ!」
「はじめましてーマトでっす!いより様の付き人ちゃんでっす!」
「……」
「はじめまして永富詠朔です」
いよりはマトの隣に立ち、マトはいよりの肩を抱いてあざとい笑顔を作る
詠朔は動じることなく挨拶を返したけど澄久の方は不愉快そうで、二人に近づくといよりをマトからはなして自分の腕の中におさめる
「何これ誰これ、どういうこと?」
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