アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
.
-
「…いより様…」
「あ、マト…」
振り返れば探していたマトがいて今のやりとりを見ていたのか気まずそうな顔をして立っていた
でもすぐにいよりに近づいてきて元気な笑顔を見せてくれる
「いより様ちゃんと髪乾かしきれてないですよ?マトがドライヤーしてあげます!いより様の部屋にゴー!」
背を押されるままに二人はいよりの部屋へ行きマトはいよりの髪を乾かし直してくれた
父に無視されて落ち込んでいたいよりだけどお世話をされて嬉しかったのか乾かし終えた頃には俯いていた顔を上げて満足そうに微笑んでいる
サラサラになった髪に触れ、いよりは指でクルクルといじる
「ありがとマト、上手だね」
「はいっ!美容師目指してたんで!でも父に反対されてー…あ」
スミマセンとマトは気まずそうに謝る
いよりは首を横に振った後、自分のお腹に触れてまたしょんぼりと顔を曇らせた
「マトは聞いてるんだよね…僕が赤ちゃん産める体になったって」
「!…はい、大体のことは…でもマト、信じられなかったですそんな手術があるなんて…ニュースとか見るの苦手だし」
瑶実に話を聞いた時に興味本位で手術代を聞いたけどとても払えるような額じゃなかったし、男が子供を産むなんて信じられなくてマトはヒヤッとした
いよりを初めて見た時もついお腹をガン見してしまった
「やっぱり…変なのって目で見られてもしょうがない…お父さんは僕のこと気持ち悪いっておもってるんだよ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
121 / 196