アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
.
-
「返してほしーです?」
「…む……返して、命令っ!」
キッと睨まれたのでこれ以上からかうこともできず錠剤を渡した…いよりはくるっと後ろを向くと薬を口に放り込んで飲み込んだ
いよりは薬が大嫌いなのでベッドに飛び込むとジタバタ苦しそうにもがいている
マトは呆れたように笑っていよりの横に寝転ぶとツンツンと背中を突いた
「どっか痛いんですか?お腹?頭?」
「そういうのじゃないから」
「じゃーどーいうのです?…あ、やばい薬?」
「……」
「……もしかして、精神安定剤的な?」
「……」
短い沈黙の後でいよりは小さく頷いた
別にマトは驚かない、いよりの状況でまともな精神を保ってられる方がおかしい
薬に頼って良くなるなら医師の処方に従って服用すべきだ
マトは部屋の電気を消すと、驚いて体を起こそうとしてるいよりを背後から抱きしめる
抱きしめられる形で横になって、いよりは戸惑うけどマトの体はあったかくていい匂いがして嫌な気はしない
「…いより様、子作りをはじめて二週間くらいはずっと体調崩して寝込まれてたらしいですね、そりゃそっすよ、マトもやです、マト結構遊び人だけど、産むなら好きな人との子供がいいです絶対!」
「……うん……、…うん…」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
123 / 196