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「んー…あれ、ここ詠ちゃんの部屋だ」
「うん、さすがにあそこじゃ休めないし」
床はローション塗れでベッドはお互いの体液で汚れていた、なのでいよりの体を清潔にした後で自分の部屋のベッドに運んだ
疲れてるのと怠いのとでぼーっとしていたいよりだけど昨晩の行為を思い出して顔を真っ赤にして慌てふためく
「あ、やっ、あの!マト!ジュース!」
「落ち着いて、体に響くよ」
わかってるからと言われていよりは体が痛むので大人しくする
色々思い出して気まずいのか恥ずかしいのかいよりが黙り込んだので詠朔も同じように黙っておくけど、いよりの顔は赤くなったり青くなったり眉を寄せたり唇を噛んだりとても忙しそうだ
けどしばらくして整理がついたのか鯉のようにパクパク口を動かした後…
「……えーちゃん…気持ちよかった…?ほら…僕…いつも、なにもできてないから、何かするべきなんだろうけどそういうの久ちゃんを裏切るみたいで…」
「…いいよ、いよりの気持ちが澄久にあるのはわかってるから、それに気にしなくても僕はいつも満足してるよ」
嘘だ、と疑ういよりに『本当』と言い聞かせた後でベッドから降りると冷蔵庫から水をとっていよりに渡す
いよりは自分の喉がカラカラなことに気づき、一気に飲んだ後でフーと長い息を吐いた
「詠ちゃんってさー…付き合ってた人、とか、好きな人、とかいたこと本当にないの?」
「え…どうしたの急に?そんなの気にしてくれたこと今までなかったのに…」
「……だって経験豊富そうだから」
「……ぷっ…、……ありがとう」
褒めてるわけじゃなくてもっと別の話が聞きたかったのに結局笑ってはぐらかされてしまった
なのでなんでも器用にこなす詠朔はそういう才能も神様から貰ったのかと納得することにした。
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