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変わらない思い
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とある昼休み、いよりと澄久と詠朔は空き教室でお昼休みを過ごしていた
お弁当を食べ終わりお腹いっぱいで満足したいよりは机に顔を突っ伏していて澄久はそんないよりの頭を優しく撫で、詠朔はそんな二人をいつもの笑顔で眺めている
「いより、ちょっと髪伸びてきたな、これから暑くないか?」
「久ちゃんが短いのが好きなら切るけど?」
「僕は少し長いほうが似合ってると思うけどね、もう少し伸ばしてみてもいいんじゃない?珠嘉さんも長かったし」
いよりは指に髪を巻きつけて遊ぶ
たしかに珠嘉の髪は今のいよりの髪より3センチほど長かった
一本一本が細く艶やかで風が吹くと髪がサラサラとなびくの色っぽくて綺麗だったのを覚えている、いよりは毛先に少し癖があったので珠嘉の性格を表したようなまっすぐな髪が羨ましかったものだ
「久ちゃんは…短髪なわけじゃないけど、あんまり伸ばすの好きじゃないよね」
「誰かさんみたいにちゃらつきたくないしな」
「静彦さんは短髪にしないよね」
コロコロと髪型や髪色を変えていつもオシャレだ、スタイリストに遊ばれて奇抜な髪色で帰ってきて澄久に白い目で見られることも多々あった
「あ、マトが静彦お兄ちゃんにすごく会いたがってる」
「あったらがっかりするだろ」
「逆に凄く好きになっちゃうかもよ……、…あれ」
話してるとドアが開いて一人の男子生徒が緊張した様子で三人の元へ歩いてくる
詠朔はその人物が誰かわかってるようだがいよりと澄久は心当たりがなくて頭の上にクエスチョンマークを浮かべている。
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