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そしてその日の授業がおわりいよりは一人でお迎えの車を待っていた
詠朔が『門のところまで一緒に行こう』と言ってくれたけど途中で生徒会役員の一人が詠朔を迎えに来たのでいよりはそこで別れることにした
ここは男子校でいよりのような可愛い子が一人で行動するのは危ないと詠朔は気にしてくれていたけどいよりはここに来てから一度も嫌な目にはあってない
むしろみんな優しくて『可愛い』といよりを褒めてくれるいい人たちばっかりだ
『そんなの下心だろ』と澄久は呆れるけど、好意の裏返しで意地悪をしてくる男の子達よりずっとマシだった
「あ、乙藤ちゃんバイバーイ!」
「また明日ー」
「気をつけて帰ってねー!」
「ばいばいっ!」
やっぱりみんな優しいといよりは笑顔で挨拶を返す
そうしていると見慣れた車がいよりの前でとまり、降りて来た運転手がいよりのためにドアを開けてくれる
「ただいまー」
「おかえりなさいいより様、奥様がレモンパイを焼いたのでぜひいより様に食べていただきたいと…このまま永富家へ遊びに来て頂けますか?」
いよりはもちろんだと頷く
ルリ華のことは苦手だけどルリ華のつくるお菓子は昔から美味しい
それを食べ終わる頃には詠朔も帰って来て、そうしたらまた夏休みの予定の話でもしようと思った…けれど…
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