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「でもさすが久ちゃん…いつだって僕のこと見守ってくれてるんだね」
「…たまたまだって、教室からいよりとあいつが一緒にいるの見えたから…詠朔、何か用があるなら今日は俺がいよりと帰っていいか?今は一人にさせたくないし」
まだ用は済んでいないけどいよりを安心させるためなら放り投げたって構わない、でもいよりが一緒にいてほしいと願ってるのは澄久で、それがわかってる詠朔は邪魔をする気にはなれなかった
そういうわけでいよりと澄久は弓波家の車で帰宅することになり、いよりは澄久に膝枕をしてもらってごろごろとリラックスしている
どちらかといえば澄久がいよりにしてほしいのだけどこれくらいのことでいよりが安心できるならとそうしてあげている
「…といってもこれ嬉しいか?本当にいよりは俺のこと好きだな」
「あったりまえじゃん!そんなの聞かなくても知ってるでしょ?」
まぁな、と自信満々に即答されると思ったけど澄久は少しの間を置いてからにこりと微笑み…キョトンとするいよりの顔を見て苦笑した
らしくない反応だと澄久の頰を突けば倍返しだというように頰を横に引っ張られる
「正直…不安になるときもあるんだよ…詠朔はいいやつだしいよりも懐いてる…兄さんの軽いところはうざいけどモテる理由もわかるし…」
そんな二人に言い寄られていよりの心がぐらつく可能性がないとは言い切れない
いよりが苦しいおもいをしてるのにそんな不安や不満が自分の中で芽生えることにすら腹がたつ
「そりゃ…詠ちゃんも静彦お兄ちゃんのことも好きで…でも久ちゃんへの好きがぶれたことなんてないよ、僕は……今だって久ちゃんとの子供が欲しいのに」
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