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マトの価値
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夏休みが入り三日が経った
澄久は一人で街中を歩いている
今年の夏休みもいよりと二人で過ごしたかったけど…夏休みに入ってからいよりは詠朔と静彦と過ごすことが多く、夏休みに入ってからいよりと会える時間はむしろ減った…ので街に出て買い物をしてストレス発散しにきた
いよりが隣にいてくれないと何にも楽しくないしやりたいこともない、夏休みの宿題もさっさと終わらせずに残しておけばよかったと思うくらいだ
それにストレス発散しに買い物に来たのに『あの服はいよりに似合いそう』『あのスイーツはいよりが好きそうだな』『この店にいよりを連れて行きたいな』といよりに結びついて、それが叶わないことに余計苛立つ
「ねぇ、一人?私と遊びに行かない?」
イライラしながら歩いていると澄久のことが好みだったのか二人組の女性に声をかけられる
逆ナンされることは珍しくない、学校ではとっつきにくい性格ゆえに想いは寄せられても行動に起こされることは少ないがこういった場では割と声をかけられやすい…断られたところでダメージがないからかと澄久は考えてる
「興味ない、他当たれば?」
そういうと女性はあっさりと離れていく
澄久はいよりに心を惹かれてからいよりにしか興味がなくてこうやって誘いや告白をされても心が揺らいだことは一度もない
いよりを好きになる前はそれこそコロコロと好きな相手を変えて詠朔に呆れられていたけど今はいよりだけがキラキラして見える
いよりと付き合って結婚し、子供は三人は欲しい…そんな楽しい未来を考えることで頭がいっぱいだった。
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