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(あー…なんかちょっと気まずいかも…詠ちゃんも気にしてるみたいだし、聞きたいこともあるけど…それを聞くともっときまずくなりそうだなぁ)
いよりは永富家の例の部屋のベッドの上にちょこんと座り詠朔は少し離れた場所に腰掛けている
いつもなら詠朔からすぐに仕掛けてくれるのに今日はこの部屋に来てからもう五分は経過した
(僕こういう空気苦手なんだよね……そうだ!マトにもらったこれ使ってみよう!)
ことは少し前…いよりが永富家へ来る前、澄久とマトが追いかけっこをはじめる前まで遡る
今日いよりは詠朔の家へ行く予定だったけどいよりはこの間詠朔といつもと違う雰囲気になって…その後瑶実に妙なことを言われて…永富家へ行くのをきまずく感じていた
「ねぇマトー今日熱あることにしてくれない?ずっとベッドで寝てるから」
お願い、といよりが上目遣いでおねだりしてくる
いつもブツブツ言いながらもスケジュールにしたがってたいよりなのに珍しいし、そんなに可愛くおねだりされたらマトでもくらりときてしまいそうだ
「ではマト…いより様のためにもう一度エッチが好きになる薬をば…」
「ッ!飲まない!あれまだあったら全部捨てて!」
「がぁんっ!マトはいより様のためを思って…」
「う…だ、だから漢方の方はちゃんと飲んでるじゃん…ねーマトー絶対行かなきゃだめー?」
今日合わなくたっていつかあわなきゃいけないけどイマイチどんな顔をしていいかわからない
マトはわざとらしくやれやれと肩をすくめると…どこからともなく紙袋を取り出した
何が入ってるのか気になったいよりは中を覗こうとしたけどしっかりテープでとめられていて開けようとしたらマトにとめられた
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