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詠朔のもう一つの顔
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「ふん、ふふん、ふんふーん」
時刻は午前零時過ぎ、今日の天気は曇り後雨のせいか星は一つも出ていなくて綺麗な夜空ではないけど乙藤家をこっそり抜け出して夜道を歩くマトは鼻歌を歌ってご機嫌だ
なんてったって今から好きな人に会いに行くから
あやしくギラつく夜の街に入るとうざったいナンパもキャッチも慣れた様子でかわし、ラブホテルへ入っていくくたびれたスーツをきた中年男とまだ幼さが残る援交少女に懐かしさを感じたり…昔相手をした客とすれ違いざまに挨拶をしたりしてどんどんと先へ進んでいく
そして辿りいたのはクラブだった
店に入る前にマトがスマホを見ると澄久から連絡がきていて、マトはフッと鼻で笑った後でスマホをしまう
「子供はもう寝る時間だったの」
店の中に入るとノリのいい曲が店内に流れていて女も男も踊ったりお酒を飲んで大笑いしてまるでなんの悩みもないように楽しんでいる
マトも混ざりたいけど今日は用事があるので我慢してここよりさらに奥のある部屋へ行く……その部屋の前では黒のスーツを着た屈強な男が二人立っていて、マトはその男達に会員証を見せて中に入れてもらう
賑やかなクラブの奥にあるその部屋のドアに専用のカードキーを通して中に入ると…そこはさっきまでとは全く別の怪しい空間が広がっていた
部屋の中では男と女がまぐわいあっている
ここはいわゆる乱行パーティを楽しむ場所
金で雇われてるのか随分若い男の子や女の子もいて、その子達は特に人気で順番待ちのように人が群がっている
耳を塞いでも聞こえてくる喘ぎ声、鼻に付く精のかおり
床には体液で汚れた道具がゴロゴロと転がっていて、ぞっとするほどの使用済みの避妊具が散らばっている。
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