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「まぁ、思ってたよりうまくいよりと仲良くやってくれてるみたいだね…いよりはすっかりマトに懐いてる」
二人でいる時もマトの話をよくしてくる
付き人ができて嬉しいとはしゃいでいたいよりだけど二人はどう見ても主従ではなく友人関係だ、マトはアハハと笑った後でまたぴっとりと詠朔にもたれてきたので詠朔はうんざりとため息をつく
「まっ、マトは嫌いだけどね、マトよりバカだし何にもできなくて親にも見放された出来損ないなのに詠朔に愛されて詠朔に我儘ばっかいって、わっ!!?」
いよりの悪口を言われて詠朔が黙ってられるわけがなくて自分に寄りかかってるマトの肩を掴んで今度は乱暴に突き放した
ソファから落ちはしなかったけどマトは乱暴な扱いをされて『だって、だって』と不満げに頰を膨らませる
マトは一年前に詠朔とであってから心を寄せている
自分の好きな人が他の誰かの言いなりになりそれに文句を言わず笑顔でしたがってる姿は見ていて気がいいものじゃない
しかもいよりは詠朔と子作りをして結婚相手になるかもしれない人物なんだから一緒にいて楽しいわけもない
詠朔はいよりの悪口を言われて苛立っていたけど…なぜか気をよさそうに口角を上げて表情を和らげる
詠朔がそんな優しい顔をするのはいよりの事を考えてる時だとマトは察した
「可愛いだろ?いよりだけは俺にどれだけ我儘を言ってもいいんだ、俺はそれを全部叶えてあげるし甘やかしてあげる、いよりをあんな風にしたのは俺なんだから、今のいよりに俺が育てたんだ」
自慢げにそう言ったあとでテーブルに置いていたワインを飲んで詠朔は笑った
マトは詠朔の言ってることの意味が分からずに首を傾げれば詠朔は面倒臭がることなくむしろ嬉しそうにいよりの話を始めだした
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