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「澄久の方は…?いよりの気持ちはまだ澄久にしか向いてないんだけど」
「あ、そっちもいー感じ、ほらっ」
マトはスマホを取り出すと電話やメッセージの履歴を詠朔に見せた
そこにはずらりと澄久の名前が並んでいてメッセージの内容を見ると相変わらず言葉は素っ気ないけど返信はマメに返されているし、いよりがどちらかと会ってる時はマトと澄久はこっそりデートをしている
「ふぅん、もうセックスまでした?」
「えーしてなーい!キスもしてくんない!くっついても怒んなくはなったけど…アレはもうマトメロメロだねっ」
どうだか、と詠朔は苦笑する
たしかにマトは明るくて人懐っこいし顔も悪くない、でも澄久はいよりに惚れ込んでいたからそんなに簡単に他に目移りするとは思えない
けどマトの方は自信満々らしく腰に手を当てている
「詠朔って…結局澄久さんのこと好きなの?嫌いなの?こうなる前からちょくちょく二人の話は聞いてたけどその時は二人のこと応援してるっぽかったじゃん」
詠朔は幼い頃からいよりに惚れていたくせにいよりと澄久の関係を認めていて邪魔をするようなことは考えていなかった
好きな人を別の男に任せて幸せを願い、自分は家のために身を捧げるなんて…マトには到底できない
詠朔のことが好きだけど、いよりのことをどんな手を使ってでも手に入れたい今の詠朔の気持ちの方がまだわかる
「大切には思ってるよ、俺は二人と違って兄弟がいないから…澄久のことも弟…みたいに思ってるような気持ちはある……ずっと一緒だったから……だからマトがうまく澄久を誘惑していよりから身を引く事を期待してるんだよ、全てがうまくいった後に澄久を傷つけないように離れてくれればいいんだから」
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