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「じゃーね、詠朔!今日も楽しかった!だいすき!」
頑張ってるご褒美の逢瀬を終えてそろそろ乙藤家に帰らなきゃいけない
服を着たマトはソファで寝転んでいる詠朔にチュッとキスをして離れようとしたけど止めるように腕を掴まれた
冷たいことを言っておいてなんだかんだマトの事が好きなのかとキュンッとしたけど、緩んだ顔にべちっ!と物を押し付けられて間抜けな声を出す
「忘れ物、というかこれが今日会った目的だよね」
「あっ!…あっぶなーい、うっかりしちゃうとこだったー」
ごめんねと謝りながらマトは白い封筒の中に入ってある中身を確認する…
マトをいよりに近づけている詠朔の目的…
中に入っているのは強制ピルだ
「いよりちゃんと飲んでる?副作用けっこうきついらしいけど平気そう?」
「飲んでる飲んでる、漢方薬って言ってるし、まぁ、まだ少し気持ち悪そうにしてるかな、少しずつ慣れてきてるし、本人は薬が苦くてまずいせいで体調崩してるって思ってるしー、でもびっくりするだろうなー、静彦さんとの赤ちゃんができないようにピル入りのドリンク飲まされてるなんて」
マトは静彦といよりが関係を持った日の夜は詠朔の命令でいよりにピルをのませて妊娠する可能性を潰してる
薬の副作用で体調を崩すのは可哀想だけど…赤ちゃんができるできないは詠朔にはわからないし、かといって赤ちゃんができたとわかってから仕掛けるのは流石に心苦しい
ともかくいよりがマトを信頼してる限りいよりが詠朔の子供を授かることはない
「約束だよ、詠朔がいよりサマと結婚できたらマトを一番の愛人にしてよね!」
マトは封筒を抱きしめてニッコリと無邪気に微笑んだ。
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