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女のからだが欲しいんだ。
俺 自分の 男のからだがスゲー 嫌なんだ。
って 泣きながら アイツは 言った。
だから 男の制服を着るのが すごく嫌だ!男物の服や男物の革靴を履くのが スゲー嫌だって言った。
高校に受かった日 だった。
アイツはスゲー勉強して 私服OKの高校に行った。
より良い高校に行きたいから勉強していたんだと思っていた。アイツに引き摺られるようにして 俺も同じく勉強を頑張って 同じ高校に合格した。
そして合格通知を貰ってきたその日。
泣きながら アイツは 告白した。
とにかく 自分は男じゃない。女だと思うって。
そして びっくりしていた俺に言った。
千春とは 一生友達だ。性的に恋愛対象とは見ていないし これからも見ないから安心してくれって。
高校生活は まぁまぁ 順調だったと思う。アイツの私服は 毎日ジーンズで 履き物もスニーカーだったし 中性的な服装だったと思う。
そして男友達は作らず 彼女みたいな友達みたいな女はアイツの周りには沢山居たように思う。
俺はアイツと違って たとえ友達だとしても 女ってのは口うるさくて ワガママでめんどくさくて。
それでいてすぐ泣きわめいて何でも我を通すし。
俺にとって女ってさ そんな位置付け。
そんな 女っていう存在に アイツはなりたいって。
どういうことなんだ?
間違った性に 生まれてきたと
悩んでる人が 世の中には 居るってことは聞いたことがある。
アイツは
気性はとにかく
体に違和感があるんだ って
言った。
女になりたくても 男の俺を
友達だって 言い切ったので
俺は アイツと 縁を切ることなく
ずーっと 友達で いようって
そう思ったんだ。
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