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47(アイツ)
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俺の名前は 秦野和美。
俺は 胸に抱き寄せた 女に愛撫の手を緩めることなく 攻め続けた。
愛している。心の中で何度も呟きながら。
だが このセックスが普通だとは 思っていない。
挿入をしないセックスはセックスとは言わないのは充分分かっている。
だが 自分と想いを通じ合ったこの女は いとおしい。手を繋ぎたい。キスしたい。からだを触りたい。
両想いになって 付き合い始めたときは 本当に嬉しかった。最初にひとめ見たときから 好きだった。
だから同じクラスで席が近くになって話すようになって 毎日楽しくて楽しくて仕方なかった。
放課後教室で話しても話しても 時間はあっという間に過ぎ 最初に映画を見る約束して 休みごとに会って。
留守がちな彼女の家で想いを伝えて 向こうも俺を好きだと言ってくれて。キスを交わし それ以上に進むのには 大して時間は掛からなかった。
キスは心地好い。
何度キスしても飽きることはなかった。
そのうち キスしながら 細く柔らかな身体を抱き寄せ 背中をまさぐり 腰をさすり 胸を触ったときは 危うく鼻血が出るかと思うくらい 血液が沸騰する思いだった。
やがて 俺達に その機会が訪れた。
風呂を互いに済ませ 彼女はバスタオルを巻いてベッドで待っていた。俺もバスタオルを腰に巻き 彼女をベッドに押し倒して。
薄暗い灯りの中 彼女の全裸は美しかった。全身それこそ舐めまわしても舐めまわしても 足りないくらい 壮麗で神々しくて 一種汚れなき ビーナスのようで 震えてしまった。
それに比べて俺は どうだ?
貧相な膨らみの無い平らな胸。
柔らかみの無い腹 尻 太もも。
手の甲はごつごつして 温かい柔らかさもない。
おまけに下生えの中にそびえ立つ 赤黒い醜悪な男根。
女神のような裸身を汚すには 畏れ多い 醜い モノ。
今まで何気なく 扱いて 汚物を吐いてきた 欲望の塊。性欲の根源。
俺は 穢れている。
そうとしか思えない。
目の前の彼女の裸身は美しい。
触れずにいられない。
彼女を悦ばせたい。
快感に乱れるところを 見たい。
快感に溺れさせたい。
愛撫を限りなく 与えたい。
でも
俺の醜悪なモノで 犯して良いのか?
俺は醜い。
迷いながら 男の性欲に逆らえず
挿入を伴うセックスをしたが
残ったのは
もっと彼女を愛撫したい気持ちと
己の性器への嫌悪
そして
俺の苦しみが始まった。
彼女への愛情。
彼女の身体への執着。
性欲は有るのに自身の性器を挿入を躊躇う。
しかし肌を合わせたい。触れ合いたい。
彼女の身体は快感に慣れ 開発され オトナの身体をもて余す程の 美しき妖艶な女へと 変わっていった。眩しくて 美しくて 羨望の気持ちさえ 湧いてしまう。俺がそういう 身体に変えていったのに 眩しくて眩しくて仕方なかった。
愛撫して 愛撫して 快感ポイントを長々と攻めて 失神してしまうこともしばしばで。でも彼女の身体を執拗に攻めることは 飽きなかった。
それでも 愛してやまなかった。
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