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千春が とても安心したような 顔になっていったのは 俺に彼女ができたからかもしれない。
高校に入ってすぐ 彼女が出来た。
俺は自分の奥底の悩みを払拭出来た と思った。
初めての彼女に有頂天になっていたのかもしれない。
俺は普通の人間で 普通の男で 側に居る彼女が大好きで。
手を繋ぎたい。
ひとときも離れたくない。
抱き締めたい。
キスをしたい。
独り暮らしの千春の家にも 何回も連れていった。
千春の家に彼女と泊まったりした。
一つの布団に2人でいちゃいちゃした。
千春が落ち込んだときも彼女は理解してくれて 俺の家と千春の家と 往き来することにも付き合ってくれた。
俺の家でも爺ちゃん婆ちゃん父ちゃん母ちゃんとも 馴染んでくれた。
俺の大事な 大事な 可愛い彼女。
俺 普通だよな。
彼女 女の彼女 大事にする。
だが
彼女との 性交は
或意味 苦痛で 或意味悦びで
俺 苦悩の日々が始まった。
彼女を抱けば 当然己の醜悪な性器を意識せざるを得ない。
だけど彼女を全裸にして愛撫することはとてつもない興奮と悦びしか感じない。
肌に触れていたい。服なんか着せたくない。年がら年中抱き締めていたい。
だが 彼女の疑惑から用意されたディルドも違和感を拭えない。
そして
ついに 俺は自分の男の身体に耐えられなくなって 意を決して
彼女に告白した。
自分の男の身体が嫌でたまらないこと。
女の身体になりたい。
でも 男は恋愛対象じゃない。
お前が好き。お前を愛している。
彼女は 半分予想していて 半分理解不能だと言った。
その後彼女は 色々調べて 俺のことを或程度理解はしてくれたが
女の身体に変わろうとする俺の考えに ついていけないと
俺達は
別の人生を歩むことを 選択した。
俺は 無我夢中で働いて 友達のほとんどと縁を切り 家族とも 離れ 女性の身体になるべく 行動した。
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