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51(アイツ)
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俺の会社は社長が いわゆる叩き上げの現場出身の人間で シングルマザーだった。
はっきりしたことはわからないが とある 財界人の元愛人だとか 政界の偉い人の隠し子だとか 暴〇団の幹部の娘だとか 有名ファションデザイナーの親戚だとか 有名芸能事務所の社長と隠れた親友だとか 言われていた。
噂が独り歩きしてるだけかもしれない。
だが そう言われてもなるほどと言われるくらい 顔が広い。
そして柔軟な考えの持ち主でもある。そして実力もある。
俺もふとしたことから 社長に認められた。だが 容赦なく厳しい仕事もさせてもらえたし 結果が出なければ ビシビシと叱咤された。仕事で個人的情を挟む人では無かったので 社員誰もが 社長に心酔していた。俺も 時に大きな仕事を任されたり 自分からも積極的に動いたりした。
そして 服装のベクトルが女性化していったとき 社長から促されて 性癖をカミングアウトした。
社員は 男性でもそういう傾向の人間は最初から居たし 社長その人が ユニセックスみたいな人だったから 会社で違和感を感じることは無かった。
社員からも奇異な目で見られることも無かった。
最初から明らかに男でありながら女装して
いた男性社員が居て 先駆けとなっていたから 俺の女装化は すんなり 違和感無く受け入れられていた。
社内で薄い板での間仕切りだったがロッカー兼更衣室も個人ごとに与えられていた。
トイレも男性用女性用の他に 身障者用トイレがユニセックス用として設けられていた。
そして俺は 家族に 脱男性になりたいと 家族に カミングアウトをしたのだった。
もちろん 激しく非難はされなかったが 反対はされた。
若かった俺は理解されないと
早々に見切りをつけて 実家を 飛び出したのだった。
そして 仕事に打ち込んで 身体の限界まで 働いて働いた。
数年がかりの大きなプロジェクトにのめり込んで 一段落したとき
俺は 医療機関の門をくぐり 内面も外面も 女に なっていったのだった。
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