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63(アイツ)
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「和美!」
アタシを呼んだのは かつての恋人だった。
高校から付き合って 一度別れて。
仕事にがむしゃらに邁進していたとき 再び 連絡が来て 会って。
だけど アタシの仕事が忙しくて 仕事に面白味を感じていた時期だった。
中々時間が取れなくて。
中々会うことができなくて。
重要なことだと
わかっていながら 仕事で有頂天にもなっていて 医者通いも やっと出口らしきものも見えてきて。
大事なことなのに
忙しさにかまけて
たった数行のメールで伝えた
千春との同居。
メールからの返信も無く 着信拒否されて アタシと彼女は2度目の 別れとなった。
今 目の前に炒る彼女は輝くような眩しさだった。
アタシは ただ見詰めていることしか出来なくて。
でも
今のアタシは
服装も完全に女性物の スーツで
メイクも崩れかけていたけど
そこそこの高さのブランドモノの派手なヒール。
商談のすぐ後で控え目ながらピアスとネイルとダイヤのネックレス。
女物のブランドバッグ スーツケース。
短めの髪も緩いウエーブ。
とにかく 完全に女のアタシだった。
でも
本物の正真正銘の女である彼女は
化粧っ気も無いけど綺麗だった。
うぶ毛が 頬にうっすら透けて 熟れる直前の桃を思わせた。
髪の毛も染めていないけど ストレートで艶々して柔らかそうで 綺麗だった。
服装もどこにでもあるような いや普段着に近い無地のブルーのトレーナーとジーンズだけど 綺麗なボデイラインがかえって女性の軟らかさを かもし出していて 色っぽかった。
細い腰も たおやかで。
細いけど柔らかそうな腿の丸み。
履き物も普通のスニーカーなのに 小股でちょこちょこ歩いていて 可愛らしかった。
アタシに近付く元カノ。
アタシは
自然なそして壮絶な女を持っている
元カノに
猛烈な 劣情 と
猛烈な愛情と
猛烈な思慕を募らせた。
ある意味
嫉妬に近い 執着にも似た憧憬。
そして浅ましいほどの 興奮。
否定したくても否定出来ない
はっきりとした
欲情。
あぁ
アタシは
彼女が欲しい。
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