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84(勇叔父)
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仕事で出張中だったが 一時休暇を貰い 自宅に帰ってきた。
といっても 我が家は侘しい独り暮らし。
何年も前に 離婚して気ままな生活を謳歌している。
かつて 結婚して婿養子となって 妻や妻の両親とは特に大きな喧嘩もしなかったが どうも居心地が悪くて。
結婚と同時に妻の実家を二世帯住宅として新築し、子供も2人もうけたが 妻には最初から愛情が湧いたことがなかった。
大学入学と同時に独り暮らしをして気ままな生活をおくってきた。その後大学院に行き 教授の薦める企業に就職したが どうも肌に合わなかった。
転職して或私立高校で教鞭を取り 妻とはそこで知り合って向こうの求めるまま付き合い結婚して 婿養子として義両親と同居した。
だが
自由が欲しくて
からかな?
妻に愛情を持てなかった。
住宅ローンを無理して繰り上げ完済と同時に離婚をした。
仕事では 博士号が効いたのか 出世をして私立一貫校の中等部の校長までになった。
そして年明け早々 宿泊体験に同行して 行楽地で しばらく過ごした訳だが 連泊中に 一時休暇を貰って自宅に帰り 又あの山に行かねばならない。
暇にまかせて 買った土産も 自宅で食べる人も居ないし 寄木の品々も誰にと考えて買ったわけでもない。
兄の家に正月の挨拶にも行かないままであることを思い出して 連絡をいれた。
まだ学生の甥っ子に寄木細工を 義姉にはお菓子を持って 訪問しよう。
気さくな義姉は歓待してくれた。
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