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91千春覚悟する
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アルコールは水を飲んで少し抜けたように思う。
夢うつつに聞いた バイト仲間からの言葉。心に沁みる。とても励まされたし 気持ちが楽になった。
どんな形でも それぞれが納得していれば 他人に迷惑をかける訳じゃないし。
自分の心に素直になればいい。
と 言ってくれた。
校長は くどくど言わなかったけど
そのうち 自分の気持ちに素直になって好きな人の処へ行きたくて仕方ない気持ちになるよ。
だって好きな気持ちが 小さくならないなら 心の命ずるまま行動していくしかないよね。
と 楽観的のような言い方に おおらかな気持ちになった
真弓さんからのメールは会いたい。連絡を。身体に異常はないか。好きだよ。いつでも連絡して。愛しているよ。
等々。見るだけで涙が出そうな優しい言葉ばかり。
俺なんてそんな価値無いのに。
本館フロントに向かった。
イマドキ公衆電話はフロントのそばにしかないから。
固定電話にかけて もし 真弓さんが出たら。
もし 真弓さんが出たら
切らずに話をしてみよう。
いや話なんか出来ないかもしれない。
でも生の声を聞きたい。
もし
不在なら
せめてメッセージを残そう。
今同じ神奈川の箱根に居るんです って。バイトをしているんです って。
明日休みだから横浜まで
行く
って 言ってみようかな。
言えるかな?
言えないかな?
本音は
真弓さんに会いたいんだよ。
離れて
こんなに
好きな気持ちが膨らむ。
俺 ヘタレだな。
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