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色んな事があって用を済ませて教室へ戻り授業を受ける、
ぼーっとしていたらもう6限終わり。
HRも終わりバタバタと帰り出すクラスメイト
試験前だし図書室で勉強して帰ろっかな…
「奏〜、俺、図書室寄って帰るね」
「おっけ、じゃあまた明日な」
奏に別れを告げて図書室へ向かう。
そろーっと図書室のドアを開けると図書当番の人以外誰もいないようだった。
試験前なのに意外と少ないんだ。
「ふぅ、」
適当な席につきノートを広げる。
今日は苦手な数学をやる。
しかし全然わからん。
やばい程わからん。
「え〜全然わかんね〜」
こんな時に奏がいればすぐ教えてくれるのに。
「そこ、わかんないの」
「そう〜俺数学がちょっと苦手で〜……って、え、?」
「公式に代入したらすぐ解けるよ」
聞き覚えの無い声に顔を上げるとお綺麗な顔。
声に覚えは無いけど顔は見覚えがある。
白い肌に切れ長の目、綺麗な黒髪。
「……し、白田くん、」
「なに?」
想像してた声とは少し違う低めの声。
向かい側に立って机に手をつき俺を不思議そうに見ている。
少し俯いてるから切れ長の目にかかった前髪が何とも言えない雰囲気を醸し出していて、返事につまる。
「や、あの、ありがと。」
「他にわかんない所は?」
「えっと、問2が、…」
そう言うとゆっくりこちら側に歩いてくる白田くん。
脚が長い。股下何センチ?ってくらい。
「そこは、…ってか隣いい?」
「あ、もちろん」
「ありがと」
そう言いながらふわりと俺の左の席に座る白田くん。
ちょっといい匂いした。
「ペン」
「ぁ、はい」
ペンを急いで渡すとさらさらとノートに途中式を書いていく白田くん。
指が白い長い細い、けどちゃんと男子って感じの手。
じゃなくて……
「わかった?」
急いで目を通すとわかりやすい途中式がびっしり書かれていた。頭良すぎか?
「……めっちゃわかった…白田くんすごい!ありがとう!」
「わかったなら良かった…あと、白田くんって嫌だから、あの」
そこまで言うと下を向き黙る白田くん。
黒髪から覗く耳が赤い。
「……?」
「あの、華夜、…華夜って呼んで欲しい…な、と思って」
と、少しこっちを向いて小さい声で言った白田くん。
今度はこっちの耳が赤くなる番だった。
「…全然大丈夫…華夜くん、ね、華夜くん、俺のことは、」
「あ、知ってるから大丈夫。廉だろ?山口、廉。」
「あ、知ってるんだ、廉ですよろしく」
「よろしく」
ふふっと笑う白田くん。もとい華夜くん。美人の微笑みプライスレス。華夜って呼んで、とか可愛いかよ。
てかなんで俺の名前知ってるの華夜くん?
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