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キョロキョロそわそわ……少し前髪で隠れた切れ長の瞳と目が合わないように下を見たり、おじ様の少し薄めの頭を見たり目線を彷徨わせると小さくふふっと笑う音が聞こえる
「さっきからキョロキョロしすぎ」
「だって、華夜くん、あれだよ、綺麗だから刺激が強くて」
思わずどもって挙動不審になる俺と全然余裕そうな華夜くん
男同士だし変に緊張するのもおかしい話なんだけど華夜くんは例外だ。
奏だと緊張はしないだろう。
「図書室の時みたいにガン見してればいいのに」
「え、あ、それは」
え、なに、華夜くんって意外と根に持つタイプなんだ…
ガン見したのはしょうがなくね?綺麗なものがあったらガン見するのは不可抗力だろ
『──まもなく○○駅〜開くドアと足元に─』
「あ、俺もう降りるね!」
「うん、気をつけて」
幸いドア近くにいたからすんなり降りれた
電車を出て振り返ると華夜くんがこっちを見て手を振っている
それに手を振り返して電車が去っていくのを見送りスマホでメッセージを送る
『今日勉強教えてくれてありがとう(^ ^)』
数秒後に既読がつき、すぐに返信が来る
『俺の勉強にもなったしいつでも聞いて✊』
へぇ〜華夜くんって絵文字とか使うんだ
華夜くんの意外な一面を知れた気がしてニヤニヤしながら家へと帰った
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