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第6章
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「七瀬。」
御船の指が、蕾から、徐々に徐々に上へ
七瀬の身体をなぞって行く。
そんな僅かな愛撫にすら、過剰に反応してしまう。
「あ、ぁあっう…っ」
「俺が欲しいのか?」
御船の声が僅かに緩む。
潤んだ瞳で、七瀬は御船を追った。
七瀬を縛る御船の指が、徐々に上へと上って行く。
「あ、あ、ほし…ぃ」
「どうしても?」
「ど…しても…っ、ぁっ、御船…、
たのむから…。」
苦しげに眉を寄せて、浅ましくも、
御船に懇願してしまう。
快感で頭がうまく回らない。
早く出したい。早く刺激が欲しい。
早く…、
御船を、直に感じたい。
「欲しい…。御船…っ、欲しい」
御船がニヤリといつもの笑みを浮かべた。
「合格だ、七瀬。」
「ひっ、ぁぁああああああっ!!!」
瞬間、七瀬の後ろに、
熱い竿が突き刺さる。
待ちわびていた衝撃が
音を立て、勢いをつけて七瀬を穿つ。
「ぅあっ、ああぁ!!…や、あ、あ!」
閃光が視界を駆け抜ける。
入り込んできた雄を逃すまいと、七瀬は無意識に内壁を締め付けた。もっともっと、というように知らず知らず腰を振る。
みっちり吸い付いてくる中で、御船がぐるりと自身を搔きまわした。
「ああぁっ、ああ!みふ、ね!…っあ、ああ」
「すげえな、七瀬。
お前の中、熱すぎ。もうちょっと緩めろ。」
「あ、あ、…そ、なっ、む、り、んんっ!」
ーーーああ、気持ち良い、辛い、
熱い、苦しい、激しい。
もっと…。
もっと。
「あ、あ、みふね、…みふねっ!」
「うん?」
いつもの甘ったるい、妖艶な声がかかる。
しかし、腰の動きは依然、速度を緩めず七瀬を責めている。
壊れた人形のように、身体を揺らしながら、
七瀬は必死に手を動かした。
「あ、あっ、みふね…!も、とっ、て…、あぁっ!」
「とる?
ーーああ、これか。」
御船の手が未だ、七瀬の手を強く拘束しているベルトに触れる。
くつくつと笑いながら、御船は七瀬に軽くキスを落とす。
「悪かったな、気付かなくて。
どうせもう、あってもなくても同じだもんな?」
「…あっあ!い、から!はやくっ!」
「はいはい。」
責めは激しいままのくせに、相変わらずのんびり、余裕を保った声で嗤う。
肩で笑いながら、なんなくベルトを解いてゆく。
ーーーコイツの、こういう所がムカつくんだ。
ベルトが解けた瞬間、
七瀬は御船のワイシャツを力一杯、
グイと引き寄せ、そのまま噛みつかんばかりに唇を奪った。
さすがの御船も驚いたのか、
一瞬、腰の動きを鈍らせる。
構わず、七瀬は舌を吸い、マーキングを付けるように噛み付いた。
少し、御船の身体が揺れる。
「し、かえしだ…っ、バカ…。」
口を離し、ありったけの力で皮肉の笑顔を作る。
七瀬に出来た最後の、
そして精一杯の攻めだった。
御船の目の色が少し変わり、ゆっくり自身を
七瀬の中から抜きかける素ぶりを見せた。
「バカはお前だろ。」
そして再び、勢いをつけて
七瀬の前立腺を衝く。
「あああぁあっ!!」
七瀬はそのままワイシャツにしがみつき、御船に抱きつくように体重を預けた。
カタカタと全身が震える。
突き上げは一層激しさを増し、七瀬の身体を揺らす。
「これ以上、煽ってどうすんだ?
もう、ろくに体力も残ってねえくせに。
バカだな。」
「ぁぁあ!あ、あぅ!」
「ほら、顔上げろ。」
身体を揺らし、反動で強引に七瀬の顔を上げさせる。
獣の目は、もう先ほどまでのように、
笑ってはいなかった。
ただ、鋭く強い眼差しで、七瀬をしっかり捕らえていた。
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