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目隠し・続
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頬、鼻先、唇、耳。
次々にキスが降り注ぐ。
どこに唇が触れてくるのか。
指先がどう動くのか。
予想がつかずに、体が震える。
「やっ……。こわい…………。紬さん……。」
フラフラと手を彷徨わせる。
手のひらが緩く撫でられた後、優しく包まれる。
『大丈夫だから。』
握られた手は再びシーツの上に戻された。
そのまま、小指から肘、二の腕、横腹、腰へ、ゆっくりと指が肌を梳く。
「あっ……。なんで…………。」
ゆったりとした緩い快感。
だけど、心地よくて、溺れそうなくらい気持ちいい。
『いいから。素直に感じてみて。
気持ちいいでしょ?』
「ん……。いい………。」
口に出すと、さらに良くなってしまう。
素直に感じると、溺れてしまう。
「あっんっ……だめ。」
積もった快感が弾けそうになった時。
耳を撫でていた指も。
ももの裏に触れていた手のひらも。
足の付け根を吸っていた唇も。
全て離れていった。
『素直に感じてって言ったでしょ。』
耳に吹きかけられる吐息。
『溺れて。直。』
「はっぁっ……。」
弾ける感覚。
『上手。』
長く、大きな快感。
『下、触ってないのにイッちゃったね。』
耳を捏ねた指が、アイマスクを外す。
「なん……で……。」
久しぶりに見たような気がする顔に、両手を伸ばす。
『ん?』
顔を両手で包んだまま、目をそらす。
「紬さん、何もよくない……。俺だけ…………。」
恥ずかしさと安心と。
疑問と。
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