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午後 1
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課長の作ってくれた昼食は相変わらず絶品で、あっという間に平らげてしまった。
「本当、料理上手ですよね。凄くおいしかったです。」
皿を洗いながら課長に声を掛ける。
さっきとは反対に今度は課長がソファでテレビを見ている。
「ありがと。韮山に誉められて嬉しいよ。」
って、顔だけこっちを向けて笑う。
あ、この顔。
知ってる。
高校時代に、俺が課長を好きになったきっかけ。
課長と俺は同じ委員会で、テキパキと仕事をする課長の働きに見惚れて、そんで俺は生意気にも『手際がいいですね。』などと言った事がある。
その時も課長は今と同じ事を言って、俺に笑顔を向けてくれたんだ。
どきって俺の心臓が反応する。
おいおい、どうした俺の心臓。
顔がちょっと熱いかもしれない。
とっ、とにかく冷静になれ、俺っ。
意識を皿を洗う方に集中させる。
頭ん中がぐちゃぐちゃで色んな思考が混じりあう。
今すぐ大声で叫びたい気分だ。
「韮山?片付け終わった?」
ひととおり皿洗いが終わって、水切りカゴへ食器を収める。
「はい、終わりました。」
「じゃー、こっちおいで。」
ドキドキしながら課長へ近づいていく。
ソファの近くまでくると、ぐいっと腕を引かれ、そのままぽすっと課長の腕のなか。
「うぇ?!」
そのままぐっと体を倒されて横になる。
え、なに?!
「眠くなっちゃった。お昼寝しよ。」
課長に抱き枕みたいにされながら、顔だけ課長の方を見ると目を閉じてすでにうつらうつらとしている。
「おやすみ。」
そう言い残して課長は寝てしまったようだ。
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