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4/23 22:05
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「!!!!!」
気付いたのは多分どちらも同じだったと思う。
「なんだ?」
カイムは音の鳴っている方向を見る。
「あれは一体…」
数百メートル先から黒い人影がだんだん近づいているのが分かった。
耳に障る様な笑い声と、ドスドスとした足音を立てながら物凄いスピードで向かってくる。
結多の背筋はあっという間に氷点下にまで到達した。
一方のカイムはかなり冷静でマイペースにもあれは誰なのか、逃げた方がいいかを聴こうとして、やめた。
ガタガタと青ざめている彼には質問に答える余裕なんて無いのだから。
気が付けば数十メートルのところまで来ていた。
今彼を抱きかかえて逃げても間に合わないことは理解できた。
「仕方ない」
そう言って目を閉じると、カイムは一歩、結多よりも前に出る。
それに気づいたのか結多は「あ‥‥」と声を出すが、言葉にはならなかった。
男はもうあと3歩ほどで到着する。
一歩
二歩
三歩
「鬼gおっ͡コ゚̪4⃣ ましyo、
結taく
「消えろ、悪夢」
じゃきり。
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