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初めましてのマネージャー 桜side
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図書館から借りた本の期限が今日までだったから、めんどくさいと言っている妹の桃を連れて図書館へ行った。
そういえば雨、降るんだっけ。本濡れたら嫌だし傘持っていこ。
図書館から帰る途中桃の要望でコンビニに行ったら、雨がぽつぽつ降ってきた。
「あー。雨降ってきちゃった…。」
桃を見ると、じーっとスイーツを見ていた。全くこの子は…。買わないのに。
「桃。雨降ってきたから帰るよ。」
「えー?…わかったぁ…」
渋々言った桃と一緒にコンビニを出て、帰り道。
商店街を通ってたら、服がびしょびしょになって雨宿りしている人がいた。
うわー。忘れちゃったんだ...。と思ってたら桃がいきなり早歩きになった。
「 こ、優想君?」
優想?…あぁ、桃の好きな人。ふーん…可愛い系男子なんだ。
「え?あ、桃さん…と…?」
桃、私のこと言ってないのか。
「初めまして。姉の柏木桜です。妹がお世話になっております。」
「い、いや、こちらこそ。」
礼儀正しい…。桜さん感動。
「優想君、すごい濡れてるよ?傘忘れちゃった?」
「うん、そうなんだ。」
「家まで送っていってあげるよ。お姉ちゃんは先帰ってて。」
「い、いいよ!大丈夫。」
「でも風邪引くよ?」
好きな子の前だと態度違うのか。しかも私、邪魔者扱い…まぁそうだけど。
帰るか。
「じゃ、桃。帰るね。」
「うん。ほら、行こ?」
うわー相合い傘してるー。ラブラブー。(棒読み)
ふぅ…家帰ったら図書館で借りた本読も。
「ただいま…」
お、帰ってきた。
「おかえ…どうしたの?」
「聞いてぇ~…優想君に、桃って呼ばれちゃったぁ~。」
そう言ってニコニコ笑う桃。相当嬉かっんだろうね。服が濡れてる。
「服、濡れてるよ。風呂入りな。」
「うん。」
ふらふらと風呂場に向かう桃。
…幸せで死なないよね…?
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